「JRウォーク」で 板橋(中山道一番目の宿場)をたずねて

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前日一日中、降っていた雨も上がり11月12日(土)は、「JR 駅からハイキング」で「中山道一番目の宿場 板橋宿」を散策。由緒ある寺院巡りをして来ました。

秋晴れで暑いくらいのウォーキング日和となり、電車を乗り継ぎ、JR埼京線「板橋」駅へ。

16分前に着いたにもかかわらず、受付はウォーカーでいっぱい。早速、カードをチェックして、みんなの後に続いてスタート(8:45)。

まず、駅東口近くの近藤勇・新選組隊士墓所(8:48)へ。このくらいの有名人になると、墓所もあちこちにあり、先日のウォークでは東京・日野市にもありました。〔ここ(板橋)は、 DSC05292.JPG近藤勇が処刑された平尾一里塚の近くで、隊士永倉新八らの手によって供養塔を建立。敷地内には、新選組の慰霊碑も立っている〕。

そこから右折し、信号を渡り右折し直進。滝野川郵便局を過ぎて、掘割明治通りに。さすがに交通量がぐっと増えます。大正大学の高い建物(9:00)を右手に見ながら、途中から首都高速道路下を歩きます。

滝野川2丁目の八千代銀行を過ぎて左折。600mほど直進すると、石神井川にかかる紅葉橋に指しかかります。橋の手前に遊歩道(9:12)が。川のほとりに紅葉したサクラ並木 DSC05314.JPG DSC05304.JPGが立ち並びます。サクラが満開になる頃は、川に突き出た枝からの花見は感激するでしょう。

ちょうど、暑いくらいの天候なので、緑地にある土の道を歩くのは、気持ちが良い。くねくねと曲がっている遊歩道は、途中、いくつかの緑地(音無もみじ緑地など)・橋に隣接しています。また、閑静な中に野鳥の声も時折聞こえ、しばし都心にいることを忘れてしまいます。観音橋を渡って、川の対岸へ。

橋のたもとに、谷津子育観音石碑〔乳児を膝に抱えた坐像〕(9:19)がひと際目立つ。壽德寺(谷津大観音)(9:20)の境内は狭い。元の橋の手前に戻り、川に沿って先に進みます。

周りの景色をゆっくり観ながら、埼京線の高架下をくぐり、さらに川は蛇の尻尾のように曲がって、行きます。右手に高い建物、愛誠病院が見えて来ます。交通整理の係員の指示で、上り坂を上がると左手に東京家政大学のキャンパス(9:33)。入口正面の建物に入り、博物館(5階展示室)に。入場無料で、常設展のほか、特別企画展「グアテマラ民族衣装-いろ、もよう、かたちの発見」が開催されていて、鮮やかな極彩色の衣服等が眼を魅きました。

博物館のみ立ち寄り、坂を下って、またも川沿いに。金沢橋を渡って、公衆トイレを利用。左手に築山があり、江戸時代に加賀藩下屋敷平尾邸跡の碑が残る加賀公園(9:37)。その脇を通って、また木立の中を9個の橋を通り過ぎます。前方には、高い建物(帝京大病院、帝京大医学部、帝京高校が...)。

遊歩道は、ジョギングやウォーキングの人々が行き交う。道なりに進むと、「板橋」〔旧中山道が石神井川を渡る地点に架けられた橋で、「板橋」の地名の由来という説も〕(9:53)。 DSC05316.JPG橋を渡り、縁切榎〔江戸時代から名所で、悪縁を切って良縁を結んでくれる〕前の信号を左折すると、首都高速の高架が見えて来ます。少し、高速道路に沿って歩き、最初の信号を右折(高架下を横断)。300mほどで、日曜寺〔1711~16年の開山といわれ、1716~36年に田安宗武によって再興。山門に松平定信の書い DSC05319.JPGた雄褌な扁額〕(10:00)へ。

次に向かったのが文殊院で、日曜寺を出て、西宿裏橋を渡って、板橋三中の校地に沿って左折。さらに、氷川神社の前を通って、首都高を横断すると急に商店街が広がります。

角に、「旧中山道」の表示。目の前にスーパー「ライフ」。真っ直ぐ進んで文殊院〔1600年頃創建。文殊菩薩は区の文化財。山門 DSC05324.JPG脇に延命地藏堂、境内に閻魔堂など〕(10:10)に参拝。

旧中山道に戻り、「ライフ」の先を歩いていると、マップに紹介されている本陣跡(10:14)が無い。ハトちゃんは慌てて、少し戻ると、リュックを背負った DSC05327.JPG DSC05326.JPG中年の男女二人が。板橋宿本陣跡は個人の家の入口に、案内板と碑が。これでは見逃してしまいます。多くのウォーカーが、通り過ぎてしまいました。

旧中山道商店街は、趣きがあり、宿場町の名残りを残していました。仲宿を過ぎて、ちょっと「いたばし観光センター」(10:21) DSC05333.JPGに寄り道。区内の名所、旧跡が掲載されているチラシをもらい、パネル展示の説明を聞きました。再来を約して、親切な職員の方と別れ、すぐ先の観明寺(10:26)へ。ちょうど、観光中のウォーキンググループと出くわし、ガイ DSC05335.JPG DSC05336.JPGドの説明を、ハトちゃんは横でしっかり聞き入りました。境内の堂の欄間に左甚五郎作といわれる龍の彫り物を見学。この裏手には、広大な加賀藩下屋敷があり、そこから稲荷を移設。また、この寺の前の通りを不動通りといい、今も出世不動として親しまれています。

首都高速道路にぶつかる手前に、東光寺〔浄土宗のお寺。本堂を1981(昭和56)年に再建。六道利生の地藏尊(通称、平尾追分地 DSC05339.JPG藏)板橋区最大の高さ190cmの庚申塔(1661年建立)(有形文化財)がある。また、豊臣5大老の一人、宇喜多秀家の供養塔も。観光案内センターの人に、庚申塔の裏にある、大イチョウに太平洋戦争の痕跡を見せていただきました〕(10:32)に。ゴールまであと1kmを切りました。

首都高速高架下を横断して、道なりに商店街を直進すると、約10分でゴールの「板橋駅西口前ロータリー」(10:48)へ。駅前には、板橋区のシンボル、けやき DSC05348.JPG(むすびのけやき)がありました。歩行距離は、約9.4kmで所要時間は約2時間。ポイント以外は、ストレッチを兼ねて、早歩きを心がけました。

板橋」は「品川」「新宿」「千住」と並んで、四宿と呼ばれ、中山道の1番目の宿場町として、江戸時代、たいそう賑わったそうです。暑いくらいでしたが、今回は、寺院、史跡、緑道をめぐり、深まりゆく秋を満喫しました。

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