宝塚歌劇との出会い

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23歳でH大学の事務職員となってから、仕事以外では、就職1年目は近所の息子さんの受験勉強の手伝い(無報酬)、2年目はタバコの臭いも何のその、パチンコ店通い、3~6年目は映画鑑賞(月平均15本で洋画が大部分で、試写会にも応募ハガキで当選)に明け暮れ、その後、土・日曜は東京の町・名所・旧跡、公園などを散策して、ガイドマップを片手に探索・発見を続けていました。

また、学生時代に社会福祉・社会保障のゼミに所属していた関係で、大学2年(19歳)から、地元、八王子で障害者ボランティアを16年ほど携わっていたこともありました。

当時は、まだ、駅でも昇降エレベーターやエスカレーターも無い時代で、車椅子で外出する際にも、歩道の段差や車いす用トイレもまだ少なくて、移動・外出時に苦労した思い出があります。障害者の社会進出もなかなか難しい時代でした。

ハトちゃんは、若いころは、「へたの横好き」で結構、好奇心が多かったので、いろいろなことにチャレンジ。

今でこそ韓流時代劇とウォーキングにどっぷり浸かっていますが、1987(昭和52)年、35歳の時、初めて同じ職場の先輩女性に声をかけられて、宝塚を観に行きました。

新入社員で就職した時に、広報部で「社内報」「月刊誌」「入学広報誌」などの作成をその方に教えていただき、初の角川春樹氏の映画「犬神家の一族」を観に連れて行ってくれました。10年後、別の職場で一緒に仕事をするようになり、たまたま話をしていたら、宝塚の大ファンで、毎回、チケットを購入して、同公演に3回も行くとのことを聞き、とりあえず一度だけ、何の知識も無く入場しました。

宝塚は、女性だけの出演者で、当時は4組(月・花・星・雪組、後に宙組が追加)で、最初に観たのが月組のトップスター、剣 幸、こだま 愛 主演の「ミー・アンド・マイガール」でした。華やかな世界で、きりっとした男役を演じる格好良さと、可愛い娘役の可憐さにうっとりして感動しました。ただし、観客の95%は女性で、観客席では男性はほとんどいません。正直、別世界という感じでしたが、なぜか小生はあまり気にならなかったのです。

〔ロンドンの下町・ランベスで育った名門貴族の御落胤を、跡継ぎとして一人前の紳士に仕立てる物語。イギリスのミュージックホールの音楽をベースにしたテンポの良い音楽、小気味よいタップダンス、出演者が客席で歌い踊る場面などが楽しい、全年齢層向けの娯楽作品〕 ウィキメディアより

前半の演劇に続き、後半は歌や踊りの祭典で、スターたちの歌や踊りに酔いしれて、一度目からはまってしまいました。最後のフィナーレまでの時間が長く感じられず、終わった後の「楽しく幸せ気分に浸れた」感じで、また観たくなりました。

この公演では、娘役のこだま 愛の可愛さと、男役の涼風 真世の歌のうまさに夢中になってしまい、宝塚ファンの心理がわかったような気になりました。結局、この公演は、2回観に行きました。

本当に、1回目ではまり「隠れ宝塚ファン」として、その後、何年間もいつも東京での公演は、観に行くようになり、またいつもその方に良い席をとっていただき、身近で観られて、テレビ番組のビデオを撮ったりもしました。

ハトちゃんが「隠れ宝塚ファン」になって、そのうち大学の中にも、宝塚ファンが数人いることがわかって、その方たちとも一緒に観にいったりして、いつも会うと「あれこれ」スターの動向や公演での演技・歌、アドリブまで話すようになり、楽しくお付き合いさせていただきました。

妻とも、結婚前に一か八かで、宝塚を誘ってみると、何と「宝塚が観たかった」とのことで、一度、同行して、それが結果オーライだったことを思うと、宝塚と、最初に宝塚に連れて行ってくれた先輩に足を向けては眠れませんネ。

         今年は、何年かぶりに、宝塚を観に行く余裕を持ちたいですネ!

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