迷ったあげくの北岳登頂(パート1)

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地震の被災者の方には、大変申し訳けないのですが、少しでも明るい話をと...。当時の原稿がタンスの引き出しから出て来ました。ハトちゃんが元気な40代の頃の話を紹介します。その頃は、山登りが趣味。ときは、1994年8月。高さが日本第2位の北岳に挑戦。                          

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久しぶりの南アルプス。今夏の猛暑を逃れて高山の涼と植物を求めての山行は、Oさんをリーダーに男女2人ずつの4人で挑戦することになった。

8月20日(土)あずさ3号に乗った一行は、甲府からタクシーを使って広河原まで向かった。途中、くねくねとした山道とトンネル(数えていたが途中で分からなくなった)を抜けて、猛スピードで広河原発10時30分のバスに間に合うか?タクシーの運転手が頑張ったが、間一髪アウト。無常にもバスを見送ることになった。

仕方なく、昼食をとり、2時間後に次のバスで北沢峠へ向かったが、この頃は登山者でいっぱい。約30分ほどバスに揺られて、峠に到着。やっと登山し始めたが、途中から生憎の雨。バスに乗り遅れたことを悔やむ。前途多難のスタートとなった。

馬の背ヒュッテは、夏休みの土曜ということもあって満杯。定員80名が、倍以上の泊り客で1畳3~4人という身動きできない状態。ハトちゃんは隣りのおじさんに、一晩中いびきと寝床を挟まれて一睡もできず、ダウン。こうした環境で眠れる人が羨ましかった。

翌朝も雨。予定の両俣小屋へ行くルートは断念。ここで二転三転し、ルートは決まらない。仙丈岳に登ってから考えることになった。仙丈岳は 3,000mを越えているが、さほど高さは感じない。周りは小雨とガスって景色が見えない。殆どのパーティーが下山。我々も下山し、明日、鳳凰三山へ行くことにして、小仙丈から北沢峠に引き返した。途中で、登ってくる中年の登山者が、前日、北岳へ広河原から登ったことを聞き、心変わりして広河原から、当初の予定「北岳山行」を目指すことで意見が一致。雨中、昨日来た北沢峠から広河原に出た。

DSC02354.JPG幸い、国民宿舎「広河原ロッジ」に宿泊できることとなり、風呂にも入れてビールを飲んでゆったり気分。6畳の部屋に2人で泊まるという優雅さ。前日とは打って変わり、熟睡できた。

3日目の朝、午前4時起床。天気は曇り。5時10分、いよいよ日本第2の 高峰である北岳へ向けて出発。早朝で身体が重くあまりピッチが上がらない。息を切らして登攀状態が続く...。

 

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このページは、hatochanが2011年3月15日 16:21に書いたブログ記事です。

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