久しぶりの美術館めぐり(パート5)

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2/21(土)の翌日、連ちゃんで、家から勤務先のH大学のある「市ヶ谷」から九段下へ。
日曜なので、店や会社は閉まっていたので、靖国通りも人がまばらで、普段の賑わいはありません。
 
まず、北の丸公園手前にある「昭和館」に入館。

p01.gif入口は、ちょっとわかりづらかったのですが、中に入ると、昭和27年生まれの小生に、懐かしい写真や、生活品がずらり。
 戦中・戦後の国民生活上の労苦を伝える実物資料が、たくさん展示されていました。各階に案内があり、常設展示では「戦中・戦後のくらし」の資料が、とくに戦中の資料では、第二次世界大戦時の敗戦にいたるまでの家族の思いがつづられている遺品が涙を誘います。靖国神社も歩いてすぐのところにあり、戦争で不幸な人生を送られた方のことを思うと、今さらながら戦争の悲惨さを痛感しました。
もうすぐ、原爆の日、そして終戦記念日。
「平和な日本」がいつまでも続くように、われわれ戦後生まれの人間も後世に伝えていかなくては、と思った次第です。
 貴重な記録写真、当時のニュースも再生でき、また、今は無いSPレコードによる戦後代表曲「赤いりんご」なども聴けて、世相を感じ取れます。
新聞や雑誌等の文字の配列が現在と反対になっていて、時代の表れと、現在の家庭電化製品の原型を見ると、復興後の日本の急速な経済発展は、すごかったんだなぁ、と改めて感じずにはいられませんでした。
 
次に行ったのは、2月14日(土)に鑑賞し忘れた「東京国立近代館」(本館)。
北の丸公園を出たところで公園内を歩いて5分で到着。
 
特別展「横山 大観《生々流転》」は、重要文化財にもなっており、「万物が永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わっていくこと」をあらわしており、大気中の水蒸気から水滴が生まれ、水滴が集まり川をなし、やがて海へと姿を変え、最後には龍なって天へ昇るという水の一生を、水墨画でききっています。

090807.jpg














長大な画面と、水墨画の濃淡、昇り龍の迫力は見事という他はありません。こんなに長大な作品を生まれて初めて観ました。
 
東京メトロ「竹橋」駅から、次に向かったのは、「二重橋」駅で下車。歩いて5分ほどで「東京国際フォーラム」内にある「相田みつを美術館」に到着。

image10.gifこころの道をたどる旅人、相田みつをの書画は、自分自身の心象の叫びをそれを見る、読むものに感動を与えてくれました。
 館内は、相田氏が毎朝散歩した古墳の山をイメージして、珪藻土(けいそうど)で覆われていて、ゆったり鑑賞できました。
 作品の言葉には、人生の奥深い意味が刻まれて、独特な書体がより情緒を醸し出して、語りかけて来る感じです





とくに、小生が一番気に入った作品は
 
ただいるだけで
 あなたがそこにただいるだけで
その場の空気があかるくなる
 
あなたがそこにいるだけで
みんなのこころがやすらぐ
 
そんなあなたになりたい
 
 みつを
 
 という作品です。相田みつをの壁紙ギャラリーにもたくさんの作品があります。
 自分もそのようになりたいと、日頃から思っていますが、なかなか難しいですね!
 何か、こころに響く大切なことを教わって、「自分は自分らしく前向きに生きよう」と決意して、有意義な一日を終えました。
 



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このページは、hatochanが2009年8月 6日 17:39に書いたブログ記事です。

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