久しぶりの美術館めぐり(パート1)

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昨年の10月31日(金)、その日は復職後、半日勤務で12時半まで、勤務したあと、翌日から
1日勤務の日常勤務になる最後の日でした。15年ぐらい、博物館・美術館での
鑑賞から遠ざかっていた小生は、朝・夕刊を購読している朝日新聞のASA大久保支店
で当選した無料の鑑賞券を持って、本当に久しぶりで、何年前か覚えていないほど、
行っていない"上野の森"にある「東京国立博物館」の「大琳派展」に足を運びました。
 
小さい頃、遠足で行ったことがありましたが、ほとんど記憶に無かったので、博物館の
展示場の広さと展示作品数に目を奪われました。約1時間ぐらいをかけて、
時の流れを確かめるように、常設展会場も含めて十分に堪能した感じです。
 
「本館」では、23の展示室、全部はまわれませんでしたが、絵画、彫刻、書跡、陶磁、刀剣、漆工
など、代表的な日本の美術作品、そして時代別の展示、
そして、前に来たときには無かった「東洋館」も見ごたえがありました。
 
尾形光琳生誕350周年記念 特別展「大琳派展−継承と変奏−」 が開かれていた「平成館」では、
沢山の入場者で、平日にもかかわらず、ところ狭しという感じでした。
 
国宝や重要文化財になっている数々の琳派の作品が並べられ、琳派系譜の独特な構図の良さ、
絵筆使い、金色に塗られた屏風は、大胆な中にも、繊細さが描かれており、圧倒される作品に
次々と魅せられてしまいました。
 
とくに、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一が描いた、「風神雷神図屏風」の4作品が
一堂に並べられていて、同じテーマの作品でも、配色、風神・雷神の表情、構図などが
微妙に違っていて、同じ画派でも各個人の豊かな特性が表れていて、驚嘆しました。
 
観るまでは、社会の教科書に載っていた、光琳の作品だけかと思っていたくらいでしたので?
 久しぶりに、上野に来れたことと、素晴らしい作品にめぐり合えたことに感謝した次第です。
 
これが、ハトちゃんの"美術館めぐり"を、再び始める、きっかけになりました。
 

尾形光琳生誕350周年記念 
特別展「大琳派展−継承と変奏−」
平成館 2008年10月7日(火)〜11月16日(日)

重要文化財 風神雷神図屏風  尾形光琳筆
江戸時代・18世紀  東京国立博物館蔵
200810dairinpa_c02.jpg









続いて、ASAの美術館の御招待券が、また当選し、11月11日(木)に、
九段下にある「山種美術館」の「琳派から日本画へ−宗達・抱一・御舟・観山」の美術展を
鑑賞しました。偶然、琳派の作品をまた、観れることになり、午後半休をとって、
早速、鑑賞して来ました。勤務先から、徒歩で10分のところにあり、交通費もかかりませんでした。
 
展示会場は、狭かったのですが、絢爛豪華な様式美、斬新な意匠美などは、随所に表われ、
琳派の酒井抱一の《飛雪白鷺》、近代の下村観山《老松白藤》の作風は、琳派の鈴木其一の
作風に通じるものがあります。
 
近代の画家が、琳派の影響を受け、いくつかの手法を取り入れていることは、
「琳派芸術」として見逃せません。
 
洋画と違った、日本画の伝統というか、日本文化の素晴らしさに触れた「琳派展」の二日間でした。
 
なお、東京の美術館めぐりに、格安の「東京ミュージアムぐるっとパス」が販売されていますので、
利用されると便利で、とってもお得ですヨ!

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このページは、hatochanが2009年7月23日 16:56に書いたブログ記事です。

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