久しぶりの美術館めぐり(パート2)

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今年に入った、1月17日(土)の勤務終了後、勤務先のH大学のある
JR市ヶ谷駅から東京メトロを使わず、徒歩で約30分ほど、新宿方面へ向かい、
四谷三丁目の近くにある「東京おもちゃ美術館」に到着。
 
冬なのに、歩いて行ったせいで、下着は汗をかく始末。それでも、結構、
北風は吹いていて、コートを羽織って行きました。
 
2009(平成19)年春に四谷の小学校の校舎を壊さずに、昨年(平成20)4月20日に
オープンされたばかりの、とても新しくて、遊び心を満たしてくれるミュージアムでした。
 
中に入ると、内装は木目調で暖かい雰囲気が流れ、昔懐かしいおもちゃや、世界各国のおもちゃが、
色とりどり展示されていて、観るだけでなく、「おもちゃ」を通じての交流ができました。
 
子供さんの入館はもちろん、大人の皆さんでも手にとって十分に楽しめる内容で
世代を超えて楽しめるようになっています。
昔の教室を作り変えた展示室には、エプロン姿のガイドさんが、おもちゃの実演や、
さまざまな知識や、質問にも応えてくれます。
土曜・日曜には各種イベントも開催され、お子さんを持っている方が遠くからも来られているそうです。
 
また、隣の建物は、「地域ひろば」として、多世代交流のサロンやスポーツができる教室スペースで、
イベントなども行われていて、四谷、新宿地域の地域活動の拠点にもなっています。
 
まだ、美術館としての知名度は少ないのですが、日本の玩具・娯楽を楽しめる、貴重な美術館で、
一見の価値があります。
 
続いて、東京メトロ「四谷三丁目」から、日本橋の「三越前」まで移動し、
すぐ目の前の「三井記念美術館」に、私と同じ今年3月選択定年のN教授(H大学能楽研究所長)
からいただいた招待券で入館しました。
 当日は、「国宝 雪松図と能面」という展示を観ました。
 
円山応挙の「国宝 雪松図」屏風は、雪景色の中の松のバランス、
豪華絢爛さは、見事という他はありません。
 
また、金剛流といわれる伝来の能面は、能面の持つ、様々な表情と美術品としての価値、
とくに今回は、「翁・尉・鬼神・男・女」の5種類に大きく分けられ、延べ54面が展示され、
これほど多くの能面を一堂に観られたのは、幸運でした。
 
さらに、小生は欲張って、帰りは、神田駅まで徒歩で歩き、交通費を少しうかせたので、
いつも通勤で特異な感じの建物を見ていたのに行っていなかった、
JR両国駅前にある「江戸東京博物館」にも足を運びました。

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当日の特別展は、NHK大河ドラマで放映中の「篤姫」の「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」が
開催されており、担ぎ手部分が2メートルもある「篭(カゴ)」や、
金箔の蒔絵が描かれた「輿(コシ)」や絵画など、その展示物の前では、
身動きができないほどの観客で賑わっていました。
これも、テレビの影響大かも?日本人の熱しやすい性格から?
 
その絢爛豪華さは、江戸時代の幕府、将軍様の権力の力が、こういったところにも現れていました。
ある意味、江戸文化の象徴というか、特殊性なんですね。
 
残りの時間を、常設展示と企画展「絵に見る春夏秋冬(江戸東京の一年)で、
浮世絵や春夏秋冬の作品を観て、当時の季節を代表する風物や名所を観て、
江戸東京の文化や暮らしの実態を垣間見ることができました。
 
それにしても中は広いし、江戸・東京ゾーンのそれぞれの建物の模型や美術品・生活品が多くて、
全部回るのには軽く1時間はかかります。歩き、くたびれました。
 
今回は、ついでに回ってしまいましたが、ココだけでも十分に満足できますし、
何と言っても、「駅チカ」がいいですね。都民の方は、一度は足を運んで
江戸東京の歴史・社会・文化に触れられる機会をどうぞ。
 
このあと、親友のY氏と観る予定だった、4/18〜6/21の特別展「手塚治虫展」を、
小生の体調不良で観られなかったのは、何とも心残りでしたが......。


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このページは、hatochanが2009年7月28日 09:23に書いたブログ記事です。

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