久しぶりの美術館めぐり(パート13)

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8/8(土)、夏とはいっても、それほど今年は暑くないのですが、どんよりと曇った空の下、
久しぶりに妻の運転で、東関東高速道で千葉・佐倉に行きました。
ETC装置の生産が間に合わず、遅れましたがやっと、ETC装置を取り付けて、
初めての週末割引を利用しました。
 
千葉・佐倉は、妻の実家のある、小見川に行く途中で、子どもが小さい頃、「佐倉・草ぶえの丘 」
(ふれあい動物園、キャンプ場、陶芸教室などの複合体験施設)に連れて行って、
SL列車に乗って遊んだことを思い出しました。
 
それ以来で、またまた、友人からいただいた招待券を持って、
とても広くて"桜"の名所でもある、佐倉城址公園(桜が有名なので、サクラ?何チャって!)内の
国立歴史民俗博物館」(愛称、歴博)へ入館しました。
 
概観は、白色のモダン的な建物で周りが木々に囲まれていて、
とても自然とマッチしている博物館です。
 
8/5(水)の朝日新聞夕刊の「水曜アート」欄に掲載されていた「百鬼夜行図」が観たくなったので
本日、急に出かけた次第です。
 
館内は、時代順に、原始・古代から近代に至るまでの歴史と日本人の民俗世界をテーマに、
実物資料、精密な複製品、そして京や町の復元模型が(他の博物館より多く)、詳しい説明から当時の様子が目に見えるように理解できます。
 
中に、「古活字版」のコーナーもあり、長年、印刷の仕事に携わってきた私は、しばし足を止め、
「板木」から始まった印刷文化が、今ではパソコンでも印刷ができるようになるとは、
本当に技術の進歩は大変なものです。
 
江戸時代のブースで、ちょうど11時からの「百鬼夜行の世界」展では、
http://www.rekihaku.ac.jp/events/regular/room_03.html#miniの館内ガイドに間に合い、当館の
学芸員の説明と、十数点の「百鬼夜行図・絵巻」の誕生や作品の系譜を30分ほど聞きました。
「怪異・妖怪に関する文化」はアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」にも通ずるものがあり、近年、注目を
浴びているそうです。『なぜ、このようなものが江戸時代に描かれたのか』、妖怪文化の研究は、
まだまだ続きそうです。
 
次に、訪れたのは、入場券の表紙を飾っている「日本建築は特異なのか−東アジアの宮殿・寺院・
住宅−
」特別展。日本の建築文化が日本固有の独自のものか、ということを、とりあげ、中国や韓国の建築物とよく似た部分があって、そこから、日本独自の建築を考えてみようという試みです。
 
3月に、姪の結婚式で韓国に行って来たのですが、神社・寺院や住宅の屋根の部分は、
造りや塗りの色合いが似てるものがあって、文化の伝播もうかがい知れます。
日中韓の文化の交流があり、それと比較して、日本建築が何が独自なのか、そして東アジア建築の
共通性、普遍性の一端が、少しわかってきたような気がしました。
 
二人で、回りくたびれて、11時30分過ぎに退館して、10分ほど歩いて、同館の「くらしの植物園
へ。「伝統の朝顔」展をやっていて、色とりどりの珍種の朝顔を
妻に「こちらを先に来て観れば良かったのに」と言われる始末。帰りは、駐車場までの本館への道も、
高校生に聞いたとおりに行くと、階段と坂道を通れば3分余り。
「人に聞くことは大事で、得することもありますネ!」。
 
駐車場には、すぐにたどりついて、行きの遠回りを妻が悔しがったこと。
そんなこんなで、満足した休日になりました。二人で出かけるのも、久しぶりでした。
 
また、サクラが咲く頃に、近いのでお弁当でも持って、ゆっくり来られればいいな! と、
思い浮かべたのは自分ひとりかも?

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このページは、hatochanが2009年8月27日 16:21に書いたブログ記事です。

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